モジュール詳細:-


えーと…
バッテリー…。インジケーター…。ポート…。
シリアルナンバー…。特殊…。ボス…。
モジュール…。

あの時…何があったかなんて…
あの時…何が起こったかなんて…
あの時…どうなったかなんて…
今となっては…もう…なんにも…覚えていない。
いや…もう…なんにも…"ない"…。

…?…ますか?聞こえていますか?わたしは…その…。…?…とりあえず「モジュール」ということにしましょう。ただの板切れにしか見えない…?…?それで、あなたに何をしてほしいか…と言われたら…それは…もちろん、わたしを解除してほしいのです。ただ、それだけ。…簡単だと思うのですけど…。それでは早速、わたしにある…あれ?…わたしは何なんだ?ワイヤ?ボタン?キーパッド?サイモン?鍵盤?…いや、ある。うん、あります。あるはずなのです。わたしの体には……ワイヤボタンキーパッドサイモン鍵盤が…!
…ない?なんにも…?…ワイヤも?ボタンも?キーパッドも?サイモンも?鍵盤も?
…。
…どうやら…あなたには…見えないようですね…。…でも、少なくともわたしの中にはあるんです…。…あなたには、それをみんな解除してほしいのです。それが、何一つ見えなくても。…難しいことだとは思いますが、どうか…お願いします。わたしなりに、あなたがやるべきことは教えます。…わたしができることは…ほんの少しだけみたいですから…。

わたしが『できる』こと

…たった…これだけ…。

  • 右上にあるステータスライトを押すと、いずれかの色に光り始める*。色は記録しておくこと。
  • 点灯できる色**は赤、橙、黄、黄緑、緑、シアン、青、マゼンタ、ピンク、紫、白、灰、黒である。なお、灰・緑・赤は、それぞれ通常のモジュールのライトの未解除・解除済み・ミスが記録された場合に点灯される色**と同じである。
  • これは、爆弾にある他のモジュール***が解除される度に更新される。
  • ライトの色は、このモジュールのライト以外の領域に触れない限り、ミスなしで確認することができる。
  • 全部の「正しい領域」で「正しい操作」を『すべて』行った後、それに応じた「音」が再生される。これにより、他のモジュール***が解除されるまでは、このモジュールは「安全な状態****」となる。
  • いずれかの段階で、間違った操作をした場合、ミスが記録される。

*全く同じ色が連続して点灯することはない。例えば、「赤」→「赤」は起こりえない。普通にわかりづらいでしょうし…。
**灰と黒は「点灯」してるのかって…?分からないよ…。
***一部のモジュールは、このモジュールを無視する。
****「安全な状態」でステータスライトを押すと、電球が付く音が再生される。これにより、ミスが記録されることはない。

あ…もう一つ、重要なことを言うのを忘れていたよ。
わたしを、絶対に忘れないで。もちろん、最初から最後まで。
きっと、後悔するだろうから…。

じゃあ、本題に入ろう。…こういう言い方になってしまうけど…わたしには、そこにはないはずの「あるもの」が存在する。あなたは、それが何なのか、そしてどのように処理すればいいのかをすべて推測して、操作しなければならない。

どんなものが出てくるのかは…わたしの頭の片隅にあった、このメモと表で計算してほしい。

メモ

?=(現在のステージの最初のライトの色+Y×0.75)+(X-A)+Z

X=シリアルナンバーの最後の数字、Y=シリアルナンバーの最初の数字

Z=RJ-45の数、A=USBの数

?が負の数になる場合、マイナスを取る。?の小数点以下は切り捨てる。

表1

ライトの色 ライトの色 ライトの色
1 シアン -2 9
2 5 -5
3 マゼンタ 8 -9
黄緑 6 ピンク 4
0 -4

表2

?の数字が… 出現したモジュールは…
0 or 9 直線ワイヤ
1 or 8 正方形ボタン
2 or 7 超簡単なキーパッド
3 or 6 サイモンの神秘
4 or 5 カラフル鍵盤

そして、あと…もう一つだけ、ここで推測しなければならないことがある。それはモジュールの向きだ。申し訳ない…わたしには…分からなかったんだ。…安心してほしい、少なくとも、モジュールそのものの配置は分かってる。だから、どこにワイヤがあるとか、ボタンがここにあるというのはそれぞれのマニュアルの図の点線の部分で分かると思う。ただ、どうしても…どの方向が上になっているのかは…わたしには分からなかった…。方向を推測するには…この図を使ってくれ。

最終的にたどり着いた「実際」のステータスライトの位置を参考に、それぞれのマニュアルの図を回転させる。

これで、わたしを解除する下準備が整ったと思う。

モジュール詳細:直線ワイヤ

無駄に太くね?

わたしがもし「直線ワイヤ」だとするならば、6本あるワイヤのうち、正しいワイヤを何本か切断しなければならない。

ワイヤの色と位置の特定

  • 奇数番目に光った色を見る。
  • シリアルナンバーに母音が含まれていない場合、その色を、一番下から順番に当てはめる。
  • そうでない場合、その色を、一番上から順番に当てはめる。
  • この時点で、いずれかのワイヤの色が分からない場合、偶数番目に光った色を見る。
  • 6色すべてが埋まるまで、その色を上から順番に当てはめる。

切断すべきワイヤのリスト

  • 奇数番目にある赤色ワイヤ
  • 2番目の位置にある橙色ワイヤ
  • ピンク色ワイヤと隣接していない、黄色ワイヤ
  • 青色ワイヤと隣接している、緑色か黄緑色ワイヤ
  • 一番下の位置にあるシアン色ワイヤ
  • 4番目か5番目の位置にある青色ワイヤ
  • 3本以下だけあるマゼンタのワイヤ
  • すべての黒色ワイヤ
  • 3番目か4番目の位置以外にある灰色ワイヤ
  • ちょうど2本ある白色ワイヤ

切断すべきワイヤがすべて切断された後、ワイヤが切れた音を出す。

モジュール詳細:正方形ボタン

正真正銘の「四角ボタン」。

わたしがもし「正方形ボタン」だとするならば、ボタンを正しく押さなければならない。

ボタンの横にある2本の蛍光管は、インジケーターである。

ボタンとインジケーターの色の特定

正しいタイミングでボタンを離すと、ボタンが離されたときの音を出す。

モジュール詳細:超簡単なキーパッド

これらの記号が何を意味するのかは…本当に不明です。

わたしがもし「超簡単なキーパッド」だとするならば、4つのキーを正しい順番で押さなければならない。

キーパッドの色の特定

キーパッドがすべて押された後、キーパッドが押された音を出す。

モジュール詳細:サイモンの神秘

わたしの名前は…置いてきたはずなのに付いてくる…。

わたしがもし「サイモンの神秘」だとするならば、正しい順番でボタンを押さなければならない。

色と配置の特定

最後のボタンを押した後、音を出す…なんか…ミスが記録された音っぽい…?…まあ、大丈夫。

モジュール詳細:カラフル鍵盤

チカチカして来た…?

わたしがもし「鍵盤」だとするならば、正しいシーケンスを入力しなければならない。

鍵盤の色と位置の特定

最後の鍵盤が押された後、その位置に応じた音階の音を出す。

それぞれのモジュールすべてが最低1回以上出現していれば…、最後のモジュールが処理できた段階で解除できるはずです…。

…この作業が途方もないものであることは重々承知しています…。

なにを解除してるかも、実際には分からずに…。

それでも、わたしにある「なにか」は…解除されたいのです。

そして、あなたも、爆弾を解除したい…。

解除されるべきものがある限り、あなたは解除しなけらばならないのだから…。

それが、爆弾解除というものなのでしょう?

…またいつか、会えればいいですね…。

…。

……。

…。

まだ…解除されない…?

え…もう…わたししか残っていないって…?

みんな…

…まさか…。

まだ…モジュールが残っている…?

わたしには…まだ…ある…ある…残っている…!!

そうだ…。

ワイヤじゃない…。ボタンじゃない…。キーパッドじゃない…。サイモンじゃない…。鍵盤じゃない…。

みんな違う…

「最後」に残った、もうひとりの…わたし…。

そして…これも…あなたには、見えないのでしょうね。

本当に最後のお願いです…。

わたしを…解除してください。

モジュール詳細:わたし

わたしはだれぼくはだれオレはだれワシはだれウチはだれ自分はだれわたしはだれわたしぼくオレワシウチ自分あたいワイおいらミー愚僧我輩己余小生妾

わたしはボスモジュールである。

ステージごとに、特定の色を1つ送信する必要がある。

送信する色の特定

  • それぞれのステージで点灯した色を使用する。
  • それぞれのステージの最後の色を取得する。
  • それらの色を連結させる。
  • これを初期シーケンスとする。
  • 初期シーケンスを、以下の表を使用して、変換する。

これが、送信シーケンスとなる。これらの色を送信する。

送信方法

ステータスライトを1回押すと、色が1色だけ光る。

その状態でステータスライトをもう1回押すと、別の色が1色だけ光る。

ステータスライトの色を決定した後、ステータスライト以外のいずれかの部分を押すと、そのステータスライトの色が送信される。

間違った色が送信された場合、ミスが記録される。その後、ミスが記録されたステージの色が、自動的に光り始める。

正しい色が送信された場合は…、何も…ない…。

最後まで…やり続ける…。

…このページを見ているということは…

今度こそ…できたのでしょうね…。

…わたしの「夢」に付き合ってくれて…ありがとうございました…。

…結局…わたしが何だったのかは…分かりませんでした…。

あなたにとっても…わたしが何だったのかは分からない…。

でも…それが「夢」なのでしょうから…。

「夢」は…「現実」にはできないはずだった…。

でも、あなたは…わたしの「夢」を、「現実」にしてくれた…。

次の…わたしは…「現実」になれるでしょうか…。

…いや…わたし…頑張ってみます。

今度は、「現実」で、あなたに会えるように…。

なにをすべきか思い出せるなんて、いいなあ。次は…せめて…「彼」になれるかなあ…。

【記録終了】